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きたじま歯科医院
086-944-8099
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アクセスマップ

JR赤穂線西大寺駅から
徒歩5分
西大寺バスターミナルより
徒歩5分

かめる入れ歯(欠損症を考える)

欠損症

入れ歯を知ろう

総入れ歯(総義歯)の話

部分入れ歯

入れ歯の調整

義歯まとめ

ブリッジを知ろう

インプラントを知ろう

まとめ


欠損症

<欠損症とは>

歯を失う事を欠損と言います。歯を失う原因は様々です。失わない様に予防することが第一ですが、失ってしまったらどうすればよいのでしょうか。

1本でも歯を失うと、噛む機能は低下します。機能が低下すると他の歯で代用使用し咬もうとします。

そうなると正しく咬む事ができず代用して咬もうとした部位やその周辺の組織、筋肉、顎関節に無理な力がかかりダメージを負います。

その連鎖反応により段々歯を喪失していきます。この事を「咬合の崩壊」と呼びます。

また欠損部分を放置していると、生体は、その部分を埋めようと働き、欠損した対合の歯は、廷出し、欠損した隣接の歯は、欠損した部分に向かって傾きます。廷出した歯も傾いた歯も隣の歯との間は、必要以上の隙間が開き食べ物の物詰まりが始まり虫歯や歯周病、また、廷出した歯、傾いた歯が早期接触を引き起こし、咬み合わせが変わる場合もあります。

咬み合わせが変わると、食べ物の味が変わったり、肩こり、頭痛が発症したりします。咬み合わせの状態を悪化させると、食べ物の咬む回数もへり、唾液の流出量が減少します。(唾液の減少についてはドライマウス参照

唾液はでんぷんを分解する酵素でもあり口腔に入ってくる異物(細菌、ウイルスなど)から最初に守る免疫作用もあり、成長ホルモンも含まれています。また、咀嚼できないと小腸での消化も悪くなります。


歯牙欠損の放置のため歯牙の移動が起こる 歯牙移動による、早期接触、歯牙動揺、歯牙の移動による食物残差、虫歯及び歯周病 歯牙の早期接触による咬合不良、咬合を改善するため、顎の位置が変わる、顎関節症、めまい、頭痛、その他

わが国は、世界でも、長寿の国になり問題になっているのは痴呆症です。痴呆症には。アルツハイマー型と脳血管性痴呆に大別されます。

統計学的においては、現在80歳で20本以上歯が残っている方の9割以上が自立生活ができるのに対し、10本以下で、かつ入れ歯をお持ちでない方の6割以上が、寝たきりになってます。また特別老人ホームに入所されている方で、認知症でない方の歯の数は9本、認知症のうち脳血管性痴呆症の方は6本、アルツハイマー型痴呆症の方は3本とアルツハイマー型痴呆症に有意に差があり、歯の数が少ないことがアルツハイマー型痴呆症のリスクファクターの一つと考えられています。

咬合の崩壊を起こさせない様にするには、まずは予防!やむなく歯が喪失した場合は、できるだけ早く代用の補綴物をいれてきちっと健康に咬めることがQOLにつながと考えます。

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<歯が喪失した場合には、どんな補綴物が入るでしょうか?>

入れ歯、ブリッジ、インプラントなどあります。
それぞれメリット、デメリットがあります。それを知ってどれを選ぶかは患者さん次第です。


義歯

基本的にはすべての欠損症例に対して健康保険が可能です。
保険の場合はブリッジと比べ健全な歯を削ることなく、安価です。その反面、咬む力はブリッジやインプラントに比べ弱く、また、着脱しなければならず、入れ歯に慣れるまで時間がかかります。手入れは、水洗と義歯洗浄剤の使用をすすめます。


義歯

ブリッジ

失った歯の両側の隣在した歯を歯台として使い、歯台には冠を欠損部にはダミーの歯を、冠とダミーの歯を連結して橋のような形になる補綴物です。取り外しせずにすみ、違和感は少なく、歯があったころの様な感覚で食事ができます。

歯台歯は、冠をかぶせますので、健康な歯であっても、冠がはいる様に、余分な所は削らなければなりません。場合によっては、ブリッジを入れられない場合や、健康保険が利かない場合があります。


ブリッジ

インプラント

すべて保険外診療です。

欠損した部分の骨にインプラント(チタンの人工歯根)を埋め込み、骨とインプラントを結合させます。ブリッジのように健康な歯を削る必要も無く、入れ歯のように違和感も無く、咬む力も食感も天然歯と同様な感覚で使用できます。

インプラントを植える手術以外にも外科手術が必要な場合があります。また術者の技量や患者さんの生活習慣、口腔状態によりことなりますが、平均10年〜15年といわれております。

欠損部をおぎなうための補綴物を設計にするとき考慮しなければならない事は、どの補綴物にもいえますが、咬合力のコントロールです。

欠損した歯の咬合力を支台歯や他の歯に力を分散させるので、支台歯の骨植の状態、口腔衛生状態、他の歯の骨植の状態、歯周病の状態、歯並びの状態、歯軋り、食いしばり、全身疾患などを考慮にいれて設計します。

それらの状態により、入れ歯やブリッジは支台歯の数を増やさなければならない場合があるし、また、ブリッジやインプラントが不適当な場合もあります。


インプラント

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入れ歯を知ろう

以前このような話を聞いた事があります。

歯医者さんで新しい義歯(入れ歯)を作ってもらったらまったく咬めなくて作ってもらった歯医者に、「この入れ歯まったく咬めないのですけど」、と相談すると、「義眼で物が見えますか?義歯も同じ事で咬める訳ないでしょ!…」といった歯医者がいたとかいないとか。

数十年前は、確かに入れ歯を入れて右でとか、左でとか、前でとか、痛い所をさけて余り咬まずに飲み込んだり、何でもすべて柔らかく煮込んだり、現物が何か分からないぐらいに細かく切って食べればよかった時代もありました。

入れ歯は、型をとってハイ完成と言う物ではなく、本来は、歯科医学で構築された理論のかたまりと、それにそって設計し、製作し、調整をする、かなり難度の高い技術を要します。

咬める義歯は、歯科医自身、理論を理解し、設計からセット、調整までが出き、義歯に造詣が深くなくてはいけません。と言うのも義歯を作るのは、歯科医ではなく(ご自身で義歯を作られている歯科医も少数おられます。)大半は歯科技工士さんが作っていますので、技工士さんへの分かりやすい指示が必要ですし、義歯の出来栄えは半分は歯科技工士さんの技量にもかかってきます。その歯科技工士さんの技量を見抜く力も必要です。

ただ、患者さんにおいては、型を取ったらすぐに出来るとお思いの方もおられます。確かに出来上がりますが、それなりの入れ歯です。それで咬めないと言われても、咬めないのが当たり前です。

保健医療の場合、義歯は種類、大まかな材料で値段はきまっていますが、歯科技工所さん が、歯科医院に請求する技工料金(義歯の製作料)は保険では決まっていません。

つまり同じ入れ歯を作っても、患者さんから歯科医院の受付で義歯代を徴収する金額は同じですが、技工料金は技工所で違うのです。各歯科医院では、多少技工料が高くても技工技術が高いからとか、案に技工料が安いからなどで、技工所を決めたり様々です。

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<咬めない、痛い入れ歯>

義歯の基本は

入れ歯が 動かない事!!

基本、義歯は硬いものです。

義歯は硬くなければ咀嚼時咬む力をしっかり受けとめられません。つまり柔らかい義歯(ソフトデンチャー)は咬む力を受け止められません(義歯が咬む力により変形してしまいます)から当然咬めません。(食べ物を粉砕できません。)

粘膜は柔らかいですが、粘膜の下にある骨は硬いです。

もし咬んで義歯が動くのであれば、硬い入れ歯と骨に挟まれた粘膜はスレて傷だらけ(褥瘡)になってしまいますので、痛いし咬む力がはいりません。 患者さんの口腔での問題も義歯を難しくしています。

  1. 顎提(歯槽部)が少ない
  2. 顎関節の異常(顎関節症)
  3. 口唇圧が大きい
  4. 異常な咀嚼癖
  5. ドライマウス
  6. フラッビーガム など

義歯の分類

歯が1本もない所に入る入れ歯

総義歯

歯が1本でも残っていてそこにクラスプがかかる入れ歯

部分床義歯


主な材料

【 床 】

レジン床

保健診療、自由診料があります。

金属床

チタン、金-パラ、Co-Cr
レジン床義歯と違い、金属床にすると厚みが薄く、温度が伝わりやすくなります。と、よく記載されていますが、「裏打ち」をすると関係なくなります。

特殊床

ソフトデンチャー、ノンクラスプ義歯、磁性体アタッチメント義歯、メッッシュ義歯、その他特種な材料を使用した義歯などがあります。

金属床、特殊床共に自由診療のみになります。

人工歯、陶歯、レジン歯

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総入れ歯(総義歯)の話

総義歯は顎提に歯が1本もない場合に作る入れ歯です。部分床義歯と違い、入れ歯を安定させるための引っ掛けるクラスプ(バネ)を掛ける場所がありません。

総義歯は、土手(歯肉)の周囲の組織と義歯の床のバランスとの吸着で維持します。

義歯の吸着は表面張力で行われています。ゆえに義歯の表面積が広いほど、よく、粘膜と義歯床面との密着度が良いほど、外れにくいです。

下顎の義歯は、上の義歯と違い表面積は小さいです。それは、舌の存在にあります。下顎の義歯は、上の義歯と比べ慣れにくいのは、咬む、話す行為は下顎や舌を動かしますから、下の総義歯は不安定になり、すれたり、違和感がでます。

また唇とか口腔内に存在する筋肉の動きも、義歯の安定を邪魔します。

また、ドライマウスの方、フラッビーガムの方は吸着しずらいです。

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<総入れ歯の条件>

患者さんから義歯がはずれる、入れ歯が浮き上がる、咬むのに痛くて力がはいらない、舌をよく咬むなどの相談を受けます。

原因は主に2つです。

先に書きましたが、1)義歯が動く事(入れ歯と粘膜に隙間がある、口腔の筋肉などが入れ歯を邪魔する、歯茎があまりない)と、後は2)義歯の咬み合わせが悪いこと。


1)義歯が動く事

入れ歯が動かないためには口腔の粘膜と入れ歯の面にすきまが無いこと

入れ歯の吸着は表面張力で行われていますので、隙間があれば吸着しにくいです。

大きく口を開けても入れ歯が落ちない、浮き上がらないこと

正しい入れ歯の床の形態である事。解剖学的、機能学的に考えられた形態である事

歯が動く事

1つの例として、正しい床の形態においては、下顎の入れ歯の後縁周囲においては、外側(頬側面)より内側(舌側面)の床の長さが長い、側方圧からの入れ歯の脱利を防ぐため列車の脱輪を防ぐ車輪の形態と同じようなもの。

列車と入れ歯比較図

2)咬み合わせが大事

まずは、食べ物を咬んで入れ歯が落ちない浮き上がらないこと。

食べ物を咬んで入れ歯が落ちない浮き上がることは、義歯がズレ、定位での咀嚼が不可能になり、ズレた部分の粘膜に、褥瘡を形成し痛くて咬合力が上がらず、硬いものが粉砕されにくくなります。

入れ歯のかみ合わせと口腔の咬み合わせとがズレていない事

義歯を新しく作る時点で、咬み合わせをずらして作ってしまった場合や、入れ歯の人工歯の咬む面が磨耗していない事です。磨耗した人工歯の咬み合わせは面でせっしていますが、食べ物を粉砕しようとすると、人工歯と人工歯の接触は点であるほうが物の粉砕力はアップします。


歯が動く事

また、人工歯の磨耗は、顎位の低位を引き起こし、咀嚼力が低下したり、顎関節症を引き起こす場合があります。


3)その他

義歯の高さが低く無い事

義歯の高さが低いと、お口の回りにしわが増え、顔が、年寄りじみた顔になります。

咀嚼筋に力が入らず咬みにくくなります。舌を咬みやすくなります。

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<総義歯を作るにしても同じように作ってもいいの?>

無歯顎の方の口腔内の模型です。


無歯顎の方の口腔内の模型

患者Aさん(右)患者Bさん(左)の下顎の顎提の模型の比較です。患者Aさんの顎提は、患者Bさんの顎提より低く、小さいです。そして下顎の真ん中には舌がはいります。当然、患者さんAの顎提(奥歯があった周囲)は舌の下に埋まる様な形になります。患者Bさんと患者Aさんと同じような入れ歯を作って、果たして同じように咬めるでしょうか。もちろん無理です患者Aさんが患者Bさんと同じレベルでQOLを送ろうと思えば患者Aさんで作る入れ歯よりより高度な技術と制度の高い材料が必要になりますが、残念ながら保険で認められておりません。土手がなかったら入れ歯の安定はとても難しいのです。

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<フラビーガム(こんにゃく状顎堤)>

合わない入れ歯を長期間使用したり、入れ歯の前のかみ合わせが強かったり、前歯があったころ歯がかなり動揺していてもそのままにしておいた場合に、こんにゃくのようなブヨブヨした歯茎になります。それをフラビーガムと呼びます。

フラビーガムの部分を普通に型をとると、型をとる時の圧で、倒された状態で型がとられます。フラビーガムの歯肉には、常に起き上がろうとする力が働きまから、フラビーガムが倒された状態の型でできた義歯では、この力が働き、義歯の吸着を阻害します。

フラビーガムになると義歯の不安定要素になり、特に上顎の入れ歯はフラビーガムが進行すると、上顎に吸着すらしない(すぐに落ちる)場合もあります。


フラビーガムにならないために

定期的に歯医者さんでの入れ歯のメインテナンス

入れ歯の前歯でかまない

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部分入れ歯

<入れ歯の名称>

入れ歯の名称

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<入れ歯の安定の負担様式>

  1. 歯牙負担残っている歯にバネをかけて入れ歯を維持します。
  2. 粘膜負担

顎提(歯茎の土手、歯があった場所)の周囲の粘膜と床との安定で維持します。

部分床義歯

a のみ 又は a + b

総義歯

b のみ


1)中間歯欠損時の入れ歯

中間歯欠損時の入れ歯

2)最後方歯欠損(遊離端欠損)の入れ歯

最後方歯欠損(遊離端欠損)の入れ歯

遊離端欠損の義歯の問題は片方一方にしか維持(クラスプ)が無いことです。つまり、咬合したら、維持が無い方の義歯が沈みこみ、痛みがでます。


3)混合タイプの入れ歯

混合タイプの入れ歯

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<部分床義歯の安定のためには>

面を安定させるには最低3箇所固定しなければなりません。2箇所では不安定です。


2箇所では不安定

部分入れ歯も同じで入れ歯をしっかり動かない様にするには最低3箇所固定装置(クラスプなど)以上で固定したほうが安定。回転(ヨーイング、ピッチング、ローリング)がおこる。

ヨーイング

進行方向(前後)に対して垂直(上下)に交わる軸の軸回り運動(左右の傾き)

ピッチング

進行方向(前後)に対して垂直(左右)に交わる軸の軸回り運動(上下の傾き)


回転(ヨーイング、ピッチング、ローリング)

床を安定させるにはクラスプは出来るだけ床より離したほうが安定します。


クラスプは出来るだけ床より離したほうが安定します

レスト

クラスプにはレストという小突起を付けます。これを支台歯に形成付与したレストシート(溝)と適合させることで支台歯に咬合力を負担させたり、義歯の沈下を防止することが出来ます。


レスト

レストありなしクラスプ

レストがあれば、咬合した場合レストが義歯にかかった咬合力を歯台歯に分散すると同時に義歯が咬合力が加わることによる沈下を防止する。

レストがなければ、咬合した場合、義歯にかかった咬合力はそのまま義歯が咬合力を受け取り義歯は沈下する。沈下することにより、粘膜は血行不良を起こし、褥瘡を引き起こし痛みの原因となる。また沈下するための粘膜の刺激にたいして、歯槽骨が吸収し、義歯自体、粘膜面と不適合な義歯になり、義歯が動き始めたり、食べ物が義歯と粘膜面との間に入り込みます。


レストありなしクラスプ

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<症例>

入れ歯が痛くて咬めないので当院にいらした患者さんの入れ歯です。

上顎の粘膜及び歯牙負担の入れ歯です。ばねは3箇所ついてありますが、クラスプは線鈎でレストも対なので咬むと入れ歯は沈下し、又、床と粘膜が適合していないので入れ歯がたわみひびがはいっています。


入れ歯が痛くて咬めないので当院にいらした患者さんの入れ歯

部分床の入れ歯です。入れ歯の中があいており歯牙負担の入れ歯で設計されてものと思われますがクラスプも2箇所でレストのない線鈎です。


入れ歯が痛くて咬めないので当院にいらした患者さんの入れ歯

下顎の入れ歯です。クラスプは2箇所で以下所はレストがついていますがもう片方はレストがありません。


入れ歯が痛くて咬めないので当院にいらした患者さんの入れ歯

当院の作成した部分入れ歯です(保険適用内です)

歯が1本残っている患者さんの症例です。

歯が1本残っている患者さんの症例です。

この1本は多少動揺していますが入れ歯の維持に貢献できると考えてレストつき線鈎を使っています。


歯が1本残っている患者さんの症例です。

歯が1本残っている患者さんの症例です。

上の症例とは違い、この1本は動揺もなくしっかりしていたので積極的に維持に貢献する目的で鋳造鈎(キャストのクラスプ)使っています。


顎連続3本欠損の症例です。

顎連続3本欠損の症例です。

反対側にもクラスプを掛けたかったのですが、患者さんの希望で出来るだけ小さい義歯を希望されたので片側処理の入れ歯を作製しています。

クラスプを、2本背中合わせに結合させた形態で、隣接する2本 の支台歯に設置するクラスプ(双子鉤)です。維持力の増強と二次固定による支台歯の負担軽減効果が目的です。背中合わせに結合させた部分がレストの役目をおいます。


下顎両側奥歯が欠損の症例です。

下顎両側奥歯が欠損の症例です。

クラスプはしっかり掛かっているのですが、下顎前歯が数本かなり動揺していて近い将来抜歯が考えられたので抜歯後すぐに増歯が可能なようにバーに床をつけておきました。またこの床は動揺している前歯の固定の目的もあり、できるだけ長く前歯を持たすような作用もあります。

下顎両側奥歯が欠損の症例です。

上顎部分床義歯

上顎部分床義歯

両側の欠損です。両サイドを太めのバーで繋いでいます。金属部分はすべてワンピースで作っています。


保険の入れ歯と私費(保険外)の入れ歯

保険で使われる材料は決められております。材料それに関する技術自体は日進月歩しているのに保険では財政難を理由に30年前と同じ又はそれ以下です。

入れ歯にいたっては顕著で、床、人工歯、製作段階の手順や材料、その他、審美的な入れ歯からよく咬める入れ歯まで様々な方法がありますが、保険の入れ歯は材料から製作の方法までほぼ決まっていて選択する余地はないのです。つまり保険の入れ歯には限界があるのです。つまり歯茎のしっかりしている方と歯茎がほとんど無い方、フラビーガムの方が同じように作れば、当然よく咬めるわけがありません。それを咬むには、特殊な技術と特殊な入れ歯が必要ですが、保険では認められていません。


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入れ歯の調整

入れ歯は定期的に調整が必要です。日常、常に使用しているものは定期的に点検が必要です。義歯も同様です。

義歯の人工歯は当然磨耗します。磨耗するとその部分は咬みにくくなりますので、他の咬みやすい部分で咬もうとします。それで、顎位は狂い、次に新しく義歯を作っても、狂った、顎位で作る様になりますから、新しい義歯が咬みにくかったり、顎がだるくなったりします。こうならないためにも、こまめな義歯の調整が必要になります。


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義歯まとめ

咬むための義歯の説明は、ほんの一部でしかありません。

前にも記していますが、義歯は、歯科医学(解剖学、機能学)で構築された理論のかたまりと、それにそって設計し、製作し、調整しなければなりません。かなり難度の高い技術を要します。歯科医師や義歯を作る歯科技工士さんの知識や技量も様々です。(義歯が得意なドクター、インプラントが得意なドクターなど)

少しは入れ歯の事を知っていただいていただければ幸いです。


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ブリッジを知ろう

<橋(ブリッジ)とは>

(はし、橋梁、きょうりょう)は、人や物が、谷、川、海、窪地や道路、線路などの交通路上の交差物を乗り越えるための構造物です。


橋の一般的な構造

上部構造(Super-structure)は川や道路などを横断する部分であり、車両や人間はこの上、または内部を通過することで橋を渡る。支間長に応じて各種の構造形式が提案されており、橋の外観にもっとも影響を与える部分です。

下部構造 (Sub-structure) は上部構造を支え荷重を地盤に伝達する役目を持ち、橋台(きょうだい)と橋脚(きょうきゃく)の上に設けられた支承(ししょう)によって上部構造は支持される。橋の両端に設置されるものを橋台、中間に設置されるものを橋脚と呼ぶ。基礎は橋台、橋脚を含めた橋全体の荷重を地盤に伝達する役目を持つ。


歯科で言うブリッジとは

歯科で言うブリッジとは
歯科で言うブリッジとは

上部構造にあたるのは、歯肉より上の歯冠部にある補綴物。通常支台の歯冠部を削ってかぶせていきます。上部構造の補綴物は基本は金属です。審美性を気にされる場合は金属ではなく、セラミックなどがありますが、保健診療ではありません。

下部構造に相当するのは、支台歯の歯根の直立状態になります。支台歯の方向(支台歯同士の平行性)や支台歯の歯周病による歯周組織の状態を考慮します。

歯周組織の状態を考慮します

支台歯が歯周病などで歯が動揺している場合、咬合力に対してブリッジが維持できない場合は、支台歯を増やしますが、咬み合わせが悪く支台歯同士が平行性が悪いため十分なブリッジのための維持力が取れない場合等、ブリッジが出来ない場合もあります。

ブリッジが出来ない場合もあります
ブリッジが出来ない場合もあります

延長ブリッジは支台歯の動揺が起こりやすい。

もし、最後方歯を抜歯しなければいけない場合、最後方歯を抜歯した場合、咬み合わせの対咬関係の歯がない場合は抜歯後補綴物を入れる必要が無い場合があります。

最後方歯を抜歯した場合、咬み合わせの対咬関係の歯がある場合は、欠損部を放置すると歯が欠損部の方向に移動します。

延長ブリッジは支台歯の動揺が起こりやすい

補綴物を装着する事は必要ですが、最後方歯のダミーの場合は、支台歯の力は反作用に働き負担が大きいです。

最後方歯のダミーの場合は、支台歯の力は反作用に働き負担が大きい

ダミーの大きさは必要最小限度にとどめる様にします。

ダミーの大きさは必要最小限度にとどめる様にします

欠損が2本以上の場合のブリッジはタワミ金属疲労を起こしやすい

欠損が2本以上の場合のブリッジはタワミ金属疲労を起こしやすい

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インプラントを知ろう


インプラントの話しを書く前に

当院ではインプラントのメリット、デメリットを考えた場合、デメリットの方が大きいと考えております。ゆえに当院ではインプラント手術は行っていません。


インプラントは1回方と2回方がありますが1回方は推奨できませんので2回方について説明します。


<インプラント基本手術(2回方)>

1回目

  1. 麻酔をします
  2. 歯を切開し専用ドリルで穴を開けます
  3. インプラントを埋入します
  4. 歯ぐきをとじます
  5. ドライマウス

インプラントが骨と付くまで半年ほどおいておきます。

2回目

  1. 麻酔をします
  2. 歯肉を切開し表面にインプラントの頭を出します
  3. インプラントの頭の部分に最終補綴物との接合部分であるアタッチメントを取り付けます
  4. 最終補綴物の製作・装着

<インプラントのメリット>

  1. 入れ歯のように装着時の違和感がない。
  2. 健全な歯を削らずに、自歯のような感覚で食事ができる。

<インプラントのデメリット>

  1. インプラントは人工物
  2. 骨に直接インプラント体を打ち込むため歯牙に歯根膜というクッションがあるがその代わりがないため通常の咬合状態で冠をかぶせたら咬合性外傷(骨に無理な力がかかります)となります。そのため冠の材料の種類や咬合面の接触点の与え方が色々問題にされています。

    インプラントは人工物
  3. インプラントの寿命は短い
  4. 歯周病、歯軋りで歯の喪失が起きた後のインプラントの寿命は、虫歯などで喪失した場合よりも短いといわれています。それは、日常の生活習慣や、口腔ケアーが、口腔環境にとって適切でないからです。
    インプラントは骨とは結合しますが、歯肉とは結合しません。通常、歯と歯肉は付着上皮で特種な結合していますが、インプラントと歯肉間ではそれに代わるものがないため、人工的に歯周ポケットを作る様になります。口腔環境が悪いとインプラント歯周炎を増悪させます。
    ゆえにインプラント治療を行った場合は、定期的にケアーが必要ですが、インプラント治療のケアーは保険診療外になります。

  5. インプラントを打つ場合の解剖学的な問題
  6. 上顎骨は下顎骨の骨と違い、上顎骨は薄くてもろいです。また臼歯部の上には上顎洞とゆう空洞があります。
    下顎骨は丈夫ですが、前歯部は骨幅は狭く、臼歯部付近は、下顎骨の中心より頬側よりは、下顎菅(下顎神経、血管)が在りまた舌側よりは、骨がえぐれていて内側翼突筋が存在します。それらをさけてインプラントを打つ必要があります。骨頂よりやや舌側よりに斜めに打つ必要があります。
    インプラントと咬む力(咬合力)との関係は、骨に対して垂直方向に加わることが理想ですが、上記の関係によりインプラントは垂直には打つことが出来ません。そのため、インプラント体は咬合力に対して、側方向で力を受けるようになりますのでインプラント上の補綴物の咬合の与え方、咬合力のコントロールは重要です。

    骨頂よりやや舌側よりに斜めに打つ必要があります

喫煙者、全身疾患のある方はあまりすすめられません。またブラキシストの方のインプラントの寿命も同じです。

最近では、特養に入所される場合は、ケアが大変なため、インプラントの除去を希望される場合がでてきています。

インプラント手術の歯科医を選ぶのは、患者さん自身です。インプラント手術は、入れ歯、ブリッジを作るより、患者さんのリスクは、かなり高いです。歯科医の技量、知識、考え方により術後の予後がかなり変わります。また、手術費も平均より激安なところは、注意が必要です。

必要に応じてインプラントの埋め込み手術の前に、術前の手術が必要な場合があります(サイナフリフト、GBR法など。手術費はインプラント手術とは別料金で、自費診療となります)


サイナフリフト

上顎奥歯付近には空洞(上顎洞)が存在し、そこの付近の上顎の骨は薄くインプラントを植える場合突き抜けてしまう場合があります。そのような場合、上顎洞の骨量を増やし、厚みを作り、インプラントが十分直立できるようにする目的で、サイナフリフトをおこないます。

GBR法(骨再生法)

骨幅や高さが足りない場合にインプラントが完全に骨の中におさまりきらず、インプラントの一部が骨の外側に露出してしまうことが予想されるケースに対し、露出が予想される部分にメンブレンと呼ばれる人工膜を覆い被せることにより骨の再生を促します。


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まとめ


はじめにも記しましたが、欠損症は、食事の消化不良や唾液不足を引き起こし免疫力の弱体や痴呆症や体の疾患を引き起こす引き金になります。

はじめから歯が欠損の方は(先天性の方、病気を除く)あまりいません。

欠損症を引き起こす、虫歯や歯周病は不規則な生活習慣により引き起こされる生活習慣病です。まずは、規則正しい生活を行うことで、虫歯や歯周病にならない事が大切です。そして定期的な歯科検診や口腔ケアを行うことで、もし、虫歯や歯周病になったとしても、軽度の時に治療し、欠損症にならない事が大切です。

また運悪く、欠損にになった場合は、早めの処置をお勧めします。義歯、ブリッジ、インプラント、選択するのは、最終的に、患者さん自身です。どれも、メリット、デメリットがあります。まずは、患者さん自身が知識をつけて、信頼できるかかりつけの歯医者さんを見つけて、相談してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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